ラマン分光は、1つ前に紹介した赤外分光装置と同じく分子の振動を測定する装置です。では、なぜ、赤外分光器とラマン分光器の両方を研究室で所有しているかといえば、分子の振動の種類により、赤外線で測定できる振動とラマン分光で測定できる振動と違う場合があるためです。特に、炭素材料の評価にラマン分光装置を使用しています。
このラマン分光装置は、自作の装置になります。と、言っても、Andor製の小型分光器shamrock163(焦点距離16cm)に光学部品を並べて(光軸調整は大変だけど)測れるようにしただけですが・・・ちなみに、小型分光器は望月研究室から頂いたものです。ペルチェ素子で-60℃程度まで冷却できるCCD検出器が付いており、測定した分光情報を解析するプログラムは、Visual C++で書きました。