今年度になって、とある実験アイデアを実行するために3Dプリンタを買いました。
もちろん、その実験のための試作品を作っているのですが、ふと、こんな部品があれば良いなぁと思い立ったら、それが実現する環境というのは素晴らしく感じるようになりました。具体的には、こんな部品が欲しいと思ったら、およそのサイズを決めて、3DのCADソフトに図形を描いていきます。
AutoDesk 123D (直観的に図形を描ける便利なソフトです。)
CADでは、実際にこの円の直径は○○mmとか数字を入力していくと、ほぼ、そのサイズのプラスチックパーツが3Dプリンタから印刷されてきます。慣れてくると10分~30分くらいで部品の絵を描き、印刷は小さな部品なら1時間程度で形が作られます。そんな感じで作った部品がこちらです。
左側の部品はラマン分光の実験で反射光が予定外の向きに飛んでいたので、それを止めるビームストッパーです。厚紙を置いて、その場しのぎをしていたのが、組み込み部品のような納まりです。
右側の白いパーツは、フロースイッチのコネクタです。フロースイッチを装置のどうやって取り付けようか考えていたときに、3Dプリンタで印刷してしまえって作ってみると、当初の予定していたジュラルミンなどを切り出して固定したときと変わらない強度で装置にばっちり固定されちゃいました。
一度、この3Dプリンタの魅力を知ってしまうと、実験系研究室に欠かせないツールとなりつつあります。