研究室選びと研究室の心得

ここ数か月、文理学部のホームページ改修作業に追われていたため、自身のWEBページ更新が滞っていました。お詫びをこめて、リニューアルした学部ホームページのリンクを貼っておきます。

日本大学文理学部リニューアルホームページ

さて、今回は、研究室分けの時期でもあるので、研究室の選び方と心得として記事を書いてみたいと思います。物理学科では、12月に3年生を対象として、研究室説明会と、研究室の見学期間を設けて、年明けに研究室の配属希望調査を集計します。大学4年の1年間を大学生活集大成として研究室で、研究を行い卒業研究としてレポートにまとめるのですが、やはり、どの研究室に配属になるのかは非常に重要だと感じます。大学教員(特に理系)は個性的な人間が多く(私を含めて)、一癖も二癖もあるのが普通です。理系の研究室出身であれば、その教員とうまくやってきた証だから、企業など社会に出ても他人と協調して物事を進める技量は身についていると考えても良いかもしれません。そういう観点から、研究室を選ぶ際に、研究室の教員との相性を考えるのも悪くない選択だと思います。一般的には、研究内容で興味のある研究室に進むのですが、大学の教員は、研究者ですから、自分の好きな研究をしています。つまり、それぞれが、本当に楽しいと思って研究をしているのです。その楽しさは、すぐには分からないかもしれませんし、仮に希望の研究室に配属にならなかったとしても、その研究を1年間、もしくは、院も含めた3年間、没頭してみれば、その楽しさを感じるようになるのではと思います。

少しでも研究室見学の雰囲気を出そうと実験室の写真をアップします。

この実験室で研究を続けるのですが、研究室に配属になった4年生をみてきて思うところに、研究室での実験と3年生までの学生実験が本質的に異なることを理解していないと感じます。具体的には、3年生までの学生実験は、テキストがあり、そのテキスト通りに実験をすれば、事前に確かめてある実験結果が得られる訳ですが、研究室での実験は全く異なります。うまく行くか、どうかわからない実験をするのです。むしろ、大半が失敗する実験です。研究を進める上での目標があり、その目標に向かって試行錯誤するのですから、失敗して当然(目標が達成できないことが、ほとんど)であり、どれだけ手を動かして、どうすれば目標を達成するのか考え抜いていくのです。実験が失敗に終わってショックを受けている学生に言いたいことといえば、ショックに浸っている暇はないこと、次の考え抜いた実験がうまくいくと信じきれる事、それを失敗しても、次から次へとアイデアを生み出すこと、こんな環境が、理系の研究室だと思います。

超ポジティブシンキングな学生が研究室を希望することを願います。