研究室に3Dプリンタがあることを以前紹介したことがあるが、その3Dプリンタを使って、もう1台3Dプリンタを作成しました。
青色の部品は、別の3Dプリンタで印刷したパーツであり、アルミフレームなど様々なパーツを繋ぎとめる役割を果たしています。この3Dプリンタで3Dプリンタを作るという作業は、RepRapプロジェクトと呼ばれており、3Dプリンタの世界では有名なようです。
3Dプリンタを作ろうと思ったきっかけは、マグネトロンスパッタ装置に導入する部品を3Dプリンタで印刷しているのだが、真空内に入れるためプラスチックパーツの細かな修正が必要で、細かな調整ができる3Dプリンタを必要としていたからです。随分以前から制作に取り掛かっていたのですが、ようやく満足のいく3Dプリンタへと完成したので、ホームページで公開しました。
作成したのは、デルタ型3Dプリンタと呼ばれるタイプであり、シンメトリックな3本の支柱の上をアームが動くことで、フィラメントを吐き出すノズルが、3次元空間上を自由に移動できます。参考にした装置は、Kosselというタイプになります。3Dプリンタでは、ステッピングモータを動かしたり、温度をモニターしながらヒーターで加熱をしたり、数多くの制御が必要です。それを、Arduinoのマイコンでおこなっています。買ってきた3Dプリンタでは、その仕組みを理解することは大変ですが、3Dプリンタをゼロから制作したらマイコン制御などの知識も深まり、教育的効果もあると感じます。