理系の教員であるので普段は、横書きの文章(日本語・英語問わず)しか触れる機会がない。しかし、今回、縦書きの文章を執筆したので、ここで紹介したい。
ちくま新書として発売された「知のスクランブル -文理的思考の挑戦」である。この本は、文理学部18学科の教員がそれぞれの研究を紹介する形式の本であり、私もその1講を担当したのである。縦書きの文章ということでの文体での苦労もあるが、専門書ではなく一般書であるので、研究分野を分かりやすく解説することに骨を折った。
事前に試し刷りの段階で1部頂いたので、18個の講義を履修して(読んで)みた。文理学部は哲学科から化学科まで幅広い18学科の内容が並んでおり、知的好奇心の幅広さに驚き、また、そんな学部で物理を研究できる自分の状況を喜んだ。
進路を考えている高校生が、この本を手に取ったとすれば、進むべき専門を考える良いきっかけになるのではないかと思う。是非、近くの本屋で手に取ってみる、また、ネットで取り寄せてもらいたく思う。
ちくま新書(筑摩書房)
知のスクランブル -文理的思考の挑戦 日本大学文理学部 編
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