日本大学文理学部では毎年、世田谷区や杉並区の小学生を招いて、科学実験・文化フェアを開催しています。(詳しい案内ページはこちらから)
夏休みに入った小学生が(幼稚園児も)数多く来場し、学びを提供する地域貢献プログラムの一つです。今年は、2015年7月18日(土)に行います。もちろん、参加費は無料で参加登録も必要ありませんので、お近くの方(遠く方ももちろん)是非、お越しください。
物理学科では未来の科学者を養成すべく実験イベントを催しています。ワイングラスを音で割るゲームも今年から取り入れる予定ですが、私の研究室では偏光子を使った万華鏡工作ブースを毎年出店しています。紙コップに穴をあけ、そこに偏光フィルムを貼り、片側だけ、セロテープを上から0~3枚程度張り合わせると、万華鏡が完成します。非常に簡単なので、幼稚園児でもできる工作として子供向けイベントとしてはピッタリなので、ここでも紹介しました。(紙コップに穴をあけるときだけカッターを使うので学生さんに予め切ってもらっています。)
具体的な費用は大雑把に12cm角の偏光フィルムが1枚300円程度で、それを16分割して使用します。一人につき2枚使用するので、偏光フィルム代だけで、40円ほど。紙コップ5円が2個を追加しても、一人あたり50円程度の予算で実施可能です。
偏光万華鏡を160人分くらい準備してイベントを迎えているのですが、小学生や幼稚園児を連れてきた保護者の方から、万華鏡の原理(仕組み)を知りたいという声を多く聞きました。セロテープが複屈折材料で偏光子を通って直線偏光になった光はテープで楕円偏光になり、次の偏光子を通過できるようになる。その際の複屈折の波長分散により色が現れる・・・といっても理解して貰えないのは明らかで、そこで、今年は原理をなるべく分かり易くパネルに書いて説明することとしました。そのパネルを下に記します。