共同研究において必要性を迫られて、また、娘の進学先に即発されて、何となく「分子生物学」を勉強したくなり教科書を1冊読みました。

生物学の教科書を読み込むのは何年ぶりだろうと、思えば、大学1年生の夏休みに図書館で分厚い分子生物学の本を借りてきて読み込んだことを思い出しました。当時、化学科に入学して将来「分子生物学」の分野に進みたいと思っていた記憶があります。どういう訳か、物理化学を専門にして、今は化学科ではなく物理学科に所属しているのですが、学会などで生物系の話を聞くこともあるので少しは知識がアップグレードされていましたが、30年ぶりに生物学の本を読みこんで、知識が体系化されていないことに愕然としました。ただ、感じたことは、この30年間の間にも生物学という分野はどんどん発展しており、新しい成果が本の中にどんどん取り入れられていました。学生時代の学修を忘れてしまったのではなく、今も進展している分野でした。一方、物理学の方は、量子力学や相対性理論などの基本の方程式は100年も前に完成しており、教科書に書く内容はここまで変わらないのだろうとも感じたのでした。

それでは、物理の研究は昔から同じことをしているのかというと、そんな簡単ではなく、大学教員として日々勉強しています。今回の分子生物学を復習したいと考えて教科書を1冊読みこんだのですが、横からみるとかなり分厚い本でページ数として800ページを超える本でした。常に様々な知識を総動員して物理の問題に迫るため生物だけでなく、数学・物理・化学・コンピュータなど常に勉強をしなければいけない職業かと感じています。

