大学の新年度の準備を始めているところですが、最初のオリエンテーションで新入生にどのように伝達をするのか、重要な事項が非常に多いのに、それらを上手く伝える方法を模索しています。教職員サイドから資料を作成すると、どうしてもPDFや紙が多くなってしまいます。これは、毎年、マイナーアップデートをしながら情報伝達をするのにWordなどで作成した資料が簡単に修正できるからです。しかしながら、Z世代の新入生にとって情報収集の手段はスマホからのSNSやYouTubeなどがメインで、新聞や本などの活字で、しっかり伝えられるのか不安があります。
実際に大学入学共通テストや学生支援機構のホームページを覗いてもPDFと一緒に動画での説明資料がしっかり存在しています。つまり、動画での情報提供はZ世代に情報を伝達する上で非常に重要になっていると思われます。ただ、毎年、少しずつアップデートが必要な情報の動画作成となると、パワーポイントのプレゼンを毎年録画する必要があり、情報の修正1か所のために動画すべての撮り直しになってしまう非効率な運用になってしまいます。
これらの問題の解決方法として、PowerPointファイルで音声原稿をノート機能で追加して、そこからAI音声を使った動画変換をする方法を試みました。情報共有のため、ここに方法をまとめます。動画への変換工程は必要ですが、動画を撮り直すのに比べて容易であり、PowerPointのマイナーアップデートをWord資料と同じくらい手軽に行えるのではないかと思います。さらに、新入生オリエンテーション資料を修正する人物が変わっても、同じAI音声で作成することができ、そもそも地声を録音したくないといったプライバシーを気にする職員にとっても作業できるメリットもあります。
PowerPointから動画資料を作成するのに必要なのは、当然のMicrosoft社のPowerPointに追加して
・PPVoice AI音声と連携して音声と字幕をPowerPointに追加するアプリ
・VOICEVOX 商用利用可能なAI音声(商用利用可能だがクレジット表記など条件アリ)
・(VOICE Nemo) マストではないが、AI音声として選択した
PowerPointから動画を作成する方法を悩んでいて、それを一発で解決してくれたアプリがPPVoiceです。PowerPointのノートを音声に変換して字幕の追加の有無まで選択しながら、PowerPointのスライドショーに音声および字幕を追加してくれます。また、このアプリの秀逸な箇所として、PowerPointのアニメーションとノートのナレーションを同時にコントロールできる点です。ノートに<next>というキーワードを組み込むとナレーション中のそのタイミングでPowerPointのアニメーションを実行してくれます。

使い方は非常に簡単で、入力としてPowerPointファイルを選択して、「生成開始」を選べば、AI音声が追加されたPowerPointファイルが出力ファイルとして保存されます。
このアプリはAI音声として外部プログラムとして、VOICEVOXを使用しています。アプリを動かす前にVOIVCEVOXのアプリを起動しておく必要があります。VOICEVOXはYouTuberにもよく利用されているAI音声で、その音声をそのまま使ってもよいのですが、「四国めたん」や「ずんだもん」といったキャラクター設定をされている音声であり、大学のオリエンテーション資料の音声として相応しくないのではと考え、VOICEVOX Nemoを追加しました。VOICEVOX Nemoは女性6名、男性3名の音声データであり、また、動画に表記するクレジットも「VOICEVOX Nemo」と記載さればよく、VOICEVOXのキャラクターごとの利用規約を考えずに使用できる利点もあります。PPVoiceからVOICEVOX Nemoを使用するには、VOICEVOX URLの欄をhttp://localhost:50021をhttp://localhost:50121に変更して、「話者取得」をクリックします。
実際にどんな動画ができあがるのかサンプルとして載せておきます。

