月別アーカイブ: 2015年8月

金属アセチリド

この十年くらい取り組んでいる研究テーマ、というか、研究物質(対象)を紹介します。
金属アセチリドです。

acetylide

アセチレンという分子は炭素の三重結合(sp混成軌道)をもつ反応活性な物質であり、化学製品の原料として非常に重要な分子であり、物理化学的にも直線構造をしている興味深い分子です。このアセチレン分子と水素原子を銅や銀で置換したのが、銅アセチリドや銀アセチリドと呼ばれる金属アセチリドです。銅Cu、銀Ag、金Auは周期表で11族に属し、昔は11族は1B族とも呼ばれ、水素やアルカリ金属が属する1族(1A族)と近い性質があります。つまり、上図のように元素を置換できるのです。
(と、いっても、現実はかなり違って、図のように共有結合するような書き方は模式的であって、イオン結合的な特徴の方が強い感覚があります。)
これらの銅アセチリドや銀アセチリドは、古くから知られる基本的な分子なのですが、爆発性のある物質として有名であり、あまり盛んに研究が行われてきませんでした。そんなニッチな研究対象を見つけ、細々と研究を行っています。もちろん安全に研究を行うことが最も重要であり、例え爆発しても大丈夫なように少量での実験をしています。文字通り、細々と研究をしています。
最近は、置換基をつけた、例えば、銀フェニルアセチリドなど爆発性のない物質も取り扱うようになっています。

物理学科パンフレット

パンフット

文理学部は文系から理系まで様々な学科が存在するため、それぞれの学科が独自にイベントを行っていることも多いです。受験生獲得のためのパンフレットも日本大学全体のパンフレット、文理学部全体のパンフレット、そして各学科のパンフレットと3種類存在します。物理学科でも独自のパンフレットを製作しており、今年度のパンフレットから完全リニューアル版を配布しています。ちなみに、下記URLよりダウンロードも可能です。

文理学部デジタルパンフレット

こんな風に、このページで宣伝しているのは、広報委員としてパンフレット製作に携わったからです。業者に丸投げでできるわけでなく、いろいろとコミットする必要がありました。そんな思い入れがあるパンフレットだからです。ただ、既存のパンフレットから大幅なリニューアルを行なおうとすると、賛成・反対、両方の意見が出てきます。もちろん、そんな意見に耳を傾ける必要はありますが、平凡なパンフレットにしないためには、適度に独断的な方向性を打ち出す必要があるのだなぁと感じる出来事でした。