卒業おめでとうございます。

新型コロナウイルスの蔓延に伴い、日本大学でも卒業式が中止となりました。文理学部物理学科でも例年では武道館での卒業式の後、文理学部の桜上水キャンパスに戻ってきて、学位伝達式を行っていたのですが、学位記を渡すだけのイベントとなってしまいました。
なるべく短時間で済ますべく簡便な形をとっていますが、大学卒という資格にケチが付くわけでもなく、学士(理学)号の資格(大学院生は修士(理学)の資格)を持って、自信をもって社会に羽ばたいてもらいたいと思います。特に新型ウイルスの蔓延という世界的なグローバル社会になって初めての経験に対して、人類がどのように挑んでいくのか、正確な情報を見極め、個々の行動が公衆衛生上重要な局面を迎えています。物理学を学んだ4年間(6年間)で、物理対象を元に考え抜いた経験は、このような不確かな世の中を乗り切るための柔軟性の高い思考力と行動力を身に着けたのだと思います。皆さんが責任感と自覚とともにこれから何度も訪れるであろう難局にリーダーシップをとって乗り切ってもらえると信じています。

ご卒業おめでとうございます。