実験装置も揃ってきました。十代研究室で所有している主な装置を紹介します。
Qスイッチ YAGレーザー
(Spectra-Physics INDI)
数ナノ秒という短い時間に
発生させる高出力なレーザー光を
レンズで集光し、金属表面に照射し
金属を蒸発させます。
これを用いて新奇な物質創成に
挑戦中です。
紫外可視近赤外吸収分光器
(JASCO V−670)
波長190nm〜2600nmの
光の吸収を測定する装置です。
固体試料の測定も行えるように
積分球のオプションも備えています。
赤外吸収分光器 FT-IR
(JASCO FT/IR−4100)
合成したナノ物質の振動構造を測定し
分子構造を同定します。
ラマン分光 Raman
(自作)
ANDORの小型分光器SR163(CCD検出器付)を
光ファイバーなどを用いてラマン分光の装置として
活用しています。
IRとラマンの両方の分光システムがあるので
分子の対称性に関する議論も可能となっています。
偏光顕微鏡
針状結晶やスフェリライト結晶の
結晶軸を観察できます。
一眼レフカメラで顕微鏡像の撮影も
行えるようにセットアップしています。
高速液体クロマトグラフィー HPLC
(現在、修理・調整中)
溶液に溶けるナノ粒子が
カラム(右側のステンレス部分)を
流れるとき、サイズによって
通過する速さが違うため、
粒子の大きさを分けることができます。
小型グローブボックス
空気中で不安定な物質を取り扱うため
空気を窒素やアルゴンなどに置き換えて
操作するための装置です。
冷凍冷蔵薬品庫
試薬・サンプルは鍵のかかる
冷蔵・冷凍庫に保管します。
ドラフトチャンバー
(局所排気装置)
匂いの強い薬品などは
この中で取り扱います。
恒温乾燥機
綺麗に洗浄した
ビーカーやフラスコは
この中で乾燥。
ロータリーエバポレーター
反応溶媒を取り除くのに用います。
ナノワイヤー合成装置(自作)
銅アセチリド分子の自己組織化を
利用してナノワイヤーを合成する
装置です。
アルゴンやアセチレンガスを制御しながら
反応フラスコ内へと導入します。
電気化学測定装置
ALS2323
電極上での酸化還元反応(電池の反応)で
物質の性質を測定します。
サイクリック ボルタンメトリー(CV)
が得られます。
クリーンベンチ
埃・塵のほとんど無い環境で
サンプルの作成を行うのに用います。
当然、この中に顔を突っ込めば、
花粉症からも解放されるはず。
戻る